防災意識を高めるきっかけに。大手町で防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」が開催!

 間もなく東日本大震災から12年になります。テレビで流れる津波の映像は、未だに頭に強く残っており、大震災の怖さを今でも感じます。少し情報は古くなりますが、内閣府が発表した「平成22年度版防災白書」によると、2000年から2009年にかけて全世界で発生したマグニチュード6.0以上の地震全1036回の内、約20%の212回が日本付近で発生していました。また、首都直下型地震や南海トラフ地震など、マグニチュード7級の地震が、30年以内に約70%の確率で発生すると予測されているなど、日本は日頃から地震のリスクにさらされている地震大国です。

 そんな、日頃から地震の発生と隣り合わせの生活を過ごしている私たちですが、防災に関する意識はそこまで高くありません。2022年8月にセコム株式会社が発表した「防災に関する意識調査(対象:男女500人)」によると、「今後、災害の増加や被害が拡大する可能性がある」と思っている人が90.2%いるにも関わらず、何らかの防災対策をしている人はわずか47%でした。ここから感じるのは、「日本が地震大国であることはわかっている、今後大きな地震が高確率で起こることもわかっている、ただ何をすれば良いかわからない」という人が多いということです。逆に言うと、何をすれば良いかさえわかれば、もっと防災意識が高まる人が大半ということではないでしょうか。

大手町プレイスにて「首都直下型地震72時間サバイバル」が開催

 そんな「防災として何をすれば良いかわからない」という方向けに、3/10(金)に東京の大手町プレイスにて防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」が開催されます。このイベントでは、オフィスや街中で被災した場合の対応方法について、講演とワークショップが行われます。

 このイベントの企画に携わったのが、大手町プレイスにぎわい創出事務局です。担当者に企画したきっかけや狙いを聞いたところ、「実際に大都市の中で災害に遭遇した際に、冷静に対応できるよう1人1人の備えや行動を通じた防災意識を高めることで、帰宅困難者受け入れ施設である大手町プレイスビルを始めとした、大手町全体の防災力を高めたいという思いから講演とワークショップを企画した。」とのことです。大手町の環境がベースになる内容だが、他のオフィス街にも通ずるお話になるとおっしゃられておりました。

講演やワークショップを防災意識を高めるきっかけに

 講演では、主に「72時間の帰宅抑制」に焦点が当てられます。「72時間の帰宅抑制」とは、災害発生後72時間はむやみに移動せず、安全な場所に留まることです。災害発生時の人命救助のデッドラインは72時間と言われており、その時間帯に人が帰宅しようと移動すると、救急車や消防車のような緊急車両の移動に妨げになり、救える命が救えないリスクがあります。また、遅れた瓦礫崩壊や、昨年ソウルの梨泰院で発生したような群衆雪崩が起きてしまう危険性もあります。そういった「72時間帰宅抑制」の重要性について、講演が行われます。内容は会場である大手町プレイスの環境をベースにしたお話になりますが、その後行われるワークショップも含めて、自身の勤める職場やオフィス街などにも応用できるのではないでしょうか。

 ワークショップでは、首都直下型地震が発生したと仮定し、誰もが経験する可能性のある災害時の「トイレ、就寝、食事、エレベーター」の4グループに分かれて、実際に体験しながら、どう過酷な状況に対応していくのかを学びます。トイレでは、災害に備えて持っている人も多い携帯トイレを実際にどう使うのかを、就寝では、緊急時に備えてどのような寝具を用意すると良いのかを学習します。また、食事では、ガスや水道などのライフラインが限られる中で、限りある食事をどう計画的に摂るかを見直します。エレベーターでは、被災時にエレベーターに乗っており閉じ込められたシチュエーションを想定し、緊急用インターホンでの通話などを体験します。

 担当者は、「企業の防災担当者はもちろん、オフィスワーカーや一般の方が、災害時に被災者として公助に頼るだけでなく、自身や周りの共助と自助の意識をいかに高めていけるか、また地震に対する危機意識は高いがいざ被災した際に何をするべきなのか、何を備えておくべきなのか、といったことを講演やワークショップを通じて考えるきっかけにしてもらえたら。」とおっしゃられていました。

災害は他人ごとではなく自分ごと

 ニュースで流れる写真や映像で、被災することの恐ろしさは誰もが知っているものです。しかしそれでも防災意識が上がらないのは、実際に被災をしておらず、自分ごととして捉えきれていないからだと思います。いかに災害というものを自分ごととして意識することができるか、これで自身の防災意識は全く変わってくると思います。

 防災に正解はありません。各自のそのときの環境や立場などによって、自分の命を守る方法は変わります。いざ自分が被災した際に何を備え、どう判断するのか。自信を持って行動するために、今回のようなイベントを始めとした、様々な取組みに参加してもらえればと思います。

防災イベント「首都直下型地震72時間サバイバル」
  • 日時:3/10(金) 18:45 ~ 21:00
  • 場所:大手町プレイス 1F カンファレンスセンター
  • 料金:無料(要参加申込:https://0310survival.peatix.com/)
  • 主催:大手町プレイス管理組合
  • 運営:大手町プレイスにぎわい創出事務局、株式会社花咲爺さんズ

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